競馬の基本といったら単勝ではないでしょうか。
1着の馬を予想するというシンプルな楽しみ方は初心者だけではなく競馬上級者の方にも好まれています。
全ての券種の中でも的中率の高い単勝は意外と配当妙味が高く、単勝だけで黒字収支を上げられている方も多いですよ。
当記事では単勝馬券の基本的な情報やメリットとデメリット、さらには単勝で収支を上げるテクニックをまとめています。
単勝馬券に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
《この記事で分かること》
- 単勝馬券の基本が分かります。
- 単勝のメリットとデメリットが分かります。
- 単勝を当てるテクニックを紹介しています。
1:競馬の基本である単勝とはどんな馬券?
当記事は馬券の基本でもある単勝に着眼点を置いています。
最初に、単勝がどのような馬券なのか紹介します。
1-1:単勝は1着の馬を予想する馬券
単勝馬券は1着の馬を予想する馬券です。
言い換えれば勝つ馬を予想する券種といえますね。
1着に来る馬を予想する単勝は非常に分かりやすい馬券でだれもが一度は購入したことがあるでしょう。
単勝ははじめて競馬に触れた方にも購入しやすい券種なのです。
1-2:単勝こそ競馬の基本である
競馬予想の基本は勝つ馬を予想することです。
数ある券種の中でも単勝は1着に来る馬を予想するシンプルな券種なので、ある意味ではもっとも競馬予想の原点に近い馬券といえますね。
しかしながら勝つ馬を予想することは非常に大切です。
例えば、配当妙味の高い三連単を好んで購入される方は多いですが、三連単は1着だけではなく2.3着に入線する馬を当てなくてはなりません。
1着の馬を見つけ出すという点は単勝と同じです。
そのため、単勝で馬券を当てることができなければ三連単を当てることは夢のまた夢なのです。
逆にいうと単勝馬券をコンスタントに当てることができるようになれば、複数の馬を絡める三連単や馬単へ挑戦するのもよいです。
単勝は勝つ馬を探すという基本を養える券種なのです。
2:単勝馬券の基本~単勝の5つのメリット~
シンプルで扱いやすい単勝馬券。
数ある券種の中でも単勝馬券ならではのメリットはたくさんあります。
ここからは、単勝馬券のメリットを5つ紹介します。
メリット①:シンプルに予想できる
単勝馬券はレースに勝つであろう馬を1頭予想する券種です。
三連単や馬連といった券種は2頭以上の馬を予想しますが、単勝は1頭だけ選択すれば馬券を購入できます。
馬連や三連単はもともとの的中率が低いためどうしても複雑な組み合わせを考えることが多いです。
組み合わせが多いほど一点当たりの購入金額やトリガミなどを考えないといけないので頭がパンクすることもしばしばあります。
しかし、単勝は1頭だけ選べば購入できるので難しい組み合わせなどを一切省いて競馬を楽しむことができるのです。
メリット②:的中率が高い
単勝馬券は的中率が高いです。
単勝の的中率は
【1÷出走頭数×100(%)】
で求めることができます。
例えば、10頭立てのレースであれば一点当たりの的中率は10%、フルゲートの18頭立てなら一点当たりの的中率は5.5%ほどになります。
実は、ほかの券種と比較しても単勝の一点当たりにおける的中率は非常に高いです。
馬連や三連単といった複数の馬を絡める複合馬券の場合は一点当たりの的中率は1%を下回ることもよくあります。
そのため、複数の組み合わせで購入するのが一般的です。
しかし、単勝は一点当たりの的中率がもともと高いため、一点買いでも十分馬券的中させることができます。
また、一点買いでは絶対にトリガミは発生しないのも単勝の強みといえるでしょう。
メリット③:購入点数を抑えられる
単勝は1頭の馬を予想して購入するので一点買いで競馬を楽しむ方も多いです。
しかし、単勝の多点買いで馬券を購入する方もいます。
単純に的中率の幅を広くできる買い方ですが、単勝はもともとの的中率が高いので極端に買い目を増やさなくても十分的中することが可能です。
もしも単勝多点買いをするとしても複合馬券ほど買い目を広げなくて済むのが単勝の長所です。
メリット④:控除率が低い
すべての券種には控除率が設けられています。
控除率とは馬券を購入する際に発生する手数料のようなもので、主催側の主な収入源となっています。
競馬の配当はこの控除率を差し引いた残りの金額を馬券的中者に分配する仕組みとなっています。
そのため、控除率は低い方が配当妙味が高くなるのです。
この控除率、実は券種によって数値が違います。
券種ごとに20%~30%の控除率が設定されていますが、単勝はもっとも安い20%に指定されています。
払戻率を考えると単勝はお得な券種なのです。
ちなみに配当妙味に期待できる三連単は27.5%、WIN5は30%と控除率が高く設定されていて払戻率はあまり高くはないです。
メリット⑤:オッズが明確
単勝オッズは出馬表の競走馬名の近く、もっとも目に就く場所に表記されることが多いです。
そもそもオッズは馬券購入者の支持の割合で決まるので馬券発売期間内は常にオッズが変動します。
そのため、競馬場内や大手ネットサイトの出馬表では常に変動したオッズを表記していますが、一番分かりやすく表記しているのが単勝オッズです。
もちろん、すべての券種の組み合わせに対してオッズは設けられていますが、券種によっては組み合わせ数が多いのもあります。
とくに三連単や三連複は組み合わせが多いので気になる組み合わせを探すのも容易ではありません。
その反面、単勝オッズは分かりやすい場所に表記されているので一目で馬の力関係が分かります。
どの馬がどれだけ購入されているかを知るツールとなっているので単勝を購入しない人でも参考にされる方は多いですよ。
3:単勝馬券の基本~単勝の2つのデメリット~
単勝には多くのメリットがありますが、少なからずデメリットもあります。
単勝の基本を知る上で押さえておきたい2つのデメリットをまとめました。
デメリット①:ほかの券種より配当が低い
単勝馬券はほかの券種と比較すると配当妙味は小さいです。
単勝では10倍以上のオッズがついたらかなり高配当といえます。
基本的にはオッズ一桁がざらで人気馬であれば単勝オッズ1倍台ということもしばしばあります。
三連単や三連複なら人気馬が絡んだとしても万馬券になることはよくありますが、単勝の場合はよほどの人気落ちでないと万馬券にはまずなりません。
的中率は高いものの、それと比例するように配当妙味は全券種の中でも下から数える方がはやいのです。
デメリット②:単勝でも外れるときは外れる
単勝は券種の中でも的中率の高い馬券ですが、外れるときは外れます。
例えば、単勝で買った馬が2.3着に入線して複勝で買っていたら当たってたというケースはだれもが経験したことあるでしょう。
いくら単勝とはいえ競馬で1着に来る馬を当て続けるのはかなり難しいのです。
4:【競馬攻略】単勝で競馬を当てる5つの基本テクニック
これまでは単勝馬券のメリットとデメリットについて解説しました。
単勝は予想しやすい反面、当て続けるのは難しいです。
しかし、一工夫すれば単勝でも的中率を高めたり、収支を上げることは可能です。
ここからは単勝馬券で競馬を当てる5つの基本的なテクニックを紹介しますね。
テクニック①:配当の高い馬のオッズを買う
単勝のひとつめのテクニックは、オッズの高い馬の単勝を購入する買い方です。
単勝は三連単や三連複と比較すると配当妙味は劣りますが、それでも10倍台以上の配当がつくこともしばしばあります。
競馬は人気のある馬のほうが好走率が高いですが、それでも一日のうちの何レースかは10倍以上の馬が勝ち星を手にしています。
配当妙味の高い馬を見抜く方法は、馬柱をとにかくチェックすることです。
しっかりと過去のデータを見抜くことで、配当妙味の高い馬を見つけ出すこともできるのです。
そして、過去には明らかに高いポテンシャルを秘めている馬でもなぜか人気を落としているケースもありました。
例えば、2015年の菊花賞を制したキタサンブラックはのちに顕彰馬に選ばれましたがこの菊花賞では5番人気で単勝オッズは13,4倍もついていました。
最近の馬でみると、牝馬二冠を成し遂げたスターズオンアースは桜花賞では7番人気の低評価で単勝オッズ14,5倍でした。
どちらもその後G1タイトルを手にしている馬でしたが、どういうわけか人気を落としていたのです。
キタサンブラックやスターズオンアースのような穴馬を見つけ出すことができれば、単勝でも高配当を手にすることも可能ですよ。
テクニック②:人気馬の一点買い
単勝のふたつめの買い方テクニックは人気馬の一点買いです。
人気馬は単勝オッズ1~2倍なので当たってもリターンは大きくありません。
しかし、競馬の過去の統計を見ると、人気に比例して好走率も変化します。
例えば、単勝1番人気の勝率は30%といわれています。
芝でもダートでも短距離でも長距離でも平均的に30%の確率で勝利しているのです。
逆に言うと7割の確率で2着以下に敗れていると捉えることもできますが、1番人気にもさまざま種類の馬がいます。
明らかに抜けた能力で1番人気に支持された馬もいれば、混戦模様の中で1番人気に支持される馬もいます。
どちらが好走するかというと、前者のほうが信頼度は高いでしょう。
人気と勝率を信じて馬券を購入するのも意外と悪くない買い方ですよ。
テクニック③:不人気馬の多点買い
不人気馬の多点買いも単勝の買い方テクニックのひとつです。
基本的に単勝において多点買いはそこまで推奨されません。
なぜなら、一点買いでもコンスタントに的中させることができるからです。
しかし、人気と勝率は比例しているので人気落ちの馬は人気馬と比較するとどうしても勝率は下がります。
そこで、人気を落としている馬を複数単勝で購入することで、単純な的中率を高めることができます。
人気落ちの馬は配当が高いのでトリガミになる可能性はほとんどありません。
そして、不人気馬の買い目がひとつでも当たったらそれだけで元が取れます。
不人気馬の組み合わせでレース購入を検討する際は、人気馬が飛ぶ可能性が高いレースを選択しましょう。
人気馬が敗れるということはそれだけ不人気馬が上位入線する可能性が高くなります。
ハンデ戦など人気馬に負担が大きいレースでは不人気馬の多点買いが決まりやすいですよ。
テクニック④:単複で購入する
単勝と複勝を同時に購入する買い方を単複といいます。
単複は単勝と複勝のよいところを集約した券種です。
例えば、単勝で購入した馬が2.3着に絡んだら外れとなりますが、単複であれば拾うことができます。
また、複勝で購入した馬が1着に来たら単勝で購入したらよかったと思いがちですが、単複であれば単勝の分も的中します。
単複は単勝と複勝の長所と短所を補う券種なのでリスクとリターンを両立したい方におすすめできる買い方です。
テクニック⑤:人気の馬に多額の資金を投資する
単勝で高額払戻を手にするテクニックに、人気馬に多額の資金を投資する買い方があります。
有名YouTuberが頻繁に行う買い方ですが、単勝オッズ1倍台や2倍台の馬でも10万や100万円もの馬券を購入したら的中した時の払戻にも期待できます。
当然リスクもありますし、ほとんどの人がひとつのレースで10万円以上の馬券を購入するほど資金に余裕はないと思います。
しかしながら、一点集中で馬券を購入したら例え単勝オッズが低くても多額のリターンを得られることはアタマに入れておいたらいいでしょう。
5:まとめ
今回は馬券の中でもっともポピュラーな券種である単勝について紹介しました。
単勝はもっともシンプルで予想しやすいですが、当て続けるには工夫が必要です。
単勝を当て続けるには単勝のメリットやデメリットを踏まえた上で独自の当てる買い方を行うのが大切です。
しかし、当てるためのコツさえつかめば単勝でも馬券収支を向上させることは可能です。
当記事が少しでも多くの人の参考になれば幸いです。