競馬で勝つ上でもっとも大切なファクターは何でしょうか。
人によって考え方は様々だと思いますが、オッズと答えるかたも少なくないでしょう。
確かに、オッズは馬券収支を考える上では欠かせない要素です。
どれだけ勝つ馬を見極めたとしてもオッズが1.0倍だったら買う意味がないですからね。
当記事では、オッズを徹底的に分析しました。
オッズを使った競馬予想やオッズを使った馬券テクニックをまとめています。
オッズについて気になる方やオッズ予想が気になる方はぜひ最後までお読みになってください。
《この記事で分かること》
- オッズの仕組みが分かります。
- オッズの計算式を表示しています。
- オッズを使った競馬予想をまとめています。
- オッズを確認できるツールをまとめました。
1:【基本情報】競馬のオッズとは払戻の倍率を数値化したもの
そもそもオッズがどういったものか知らない人もいるのではないでしょうか。
オッズとは、払戻の倍率を数値化したものです。
競馬は組み合わせごとに払戻が違います。
払戻率は複雑な数式で求めていますが、オッズは難しい計算式を一切排除しだれもが認識できるよう分かりやすく数値化しているのです。
1-1:オッズは馬券購入者の投票で決まる
ところでオッズの数値はどのようにして決まるのかご存じでしょうか。
オッズは全国の馬券購入者の投票割合で決まります。
投票割合が多い組み合わせほどオッズが安くなり、割合の小さな組み合わせはオッズが高くなります。
例えば、AとBの2頭が出走するレースでAに7割の投票が、Bに3割の投票が集まった場合はAのほうがオッズが安くなります。
ちなみに、支持の割合は投票総数ではなく、投票総金額で決まります。
例えば、Aという馬に100人が一人1万円分の馬券を購入したとします。
Aには100万円分の支持が集まりました。
ところが、このあとに一人の方がBという馬の馬券を150万円分購入しました。
すると、AよりもBのほうが総金額が勝るのでBのほうがオッズが下がります。
総金額数で決まることは覚えておきたいですね。
1-2:オッズの低い馬を人気と呼ぶ理由
オッズが低い馬を1番人気や2番人気と呼びます。
なぜオッズが低い馬が人気馬になるかというと、オッズが馬券購入者の総金額の割合で決まるからです。
投票数が多い馬ほど多くの人に支持されているので、人気馬と呼ぶのです。
1-3:オッズの低い馬=強い馬ではない
周知の事実かもしれませんが、オッズの低い馬は”好走する可能性が高い”だけで必ず好走するわけではありません。
人気馬は多くの人がなんらかの根拠をもって支持するので好走する可能性は高いですが、レースは常に不測の事態が潜んでいます。
どんだけ成績のいい馬でもたまたまレース日にお腹を下していたら凡走する可能性はありますし、走る気分じゃないかもしれません。
また、人気馬以上に穴馬に好走要因が重なれば実力で人気馬が負けることもあります。
オッズが低い馬は強いと勘違いしがちですが、オッズを見た後にいま一度出馬表やパドックに目を通す癖はつけておきたいですね。
2:競馬の基本!オッズの計算式
オッズは計算式で求めることができます。
支持率=一点当たりの組み合わせ÷馬券の総売上×100(%)
オッズ = 払戻率(100-控除率) ÷ 支持率
このふたつの式を使えばオッズが分かりますよ。
例えば、あるレースの馬券の総売上が2,000万円だったとします。
このうち、馬番1番の単勝の売上が500万円だった場合、500÷2,000×100で馬番1番の支持率は25%になります。
次に払戻率を見ると単勝は控除率が20%なので払戻率は80%です。
払戻率80から支持率25を割れば3.2という数値が出てきました。
この場合、馬番1番の馬の単勝オッズは3.2倍となります。
2-1:控除率とは
控除率とは、馬券購入の際に発生する手数料のようなものです。
運営元の主な収入源となっています。
控除率は馬券種にもよりますが、20%~30%に設定されています。
そして、控除率を差し引いた残りの金額を馬券的中者に分配する仕組みとなっています。
多くの人が馬券を買えば買うほど、そして大量の資金を使うほど胴元が潤う仕組みになっています。
2-2:複勝とワイドはオッズの幅がある
複勝とワイドは的中パターンが3通りある券種です。
そして、複勝とワイドは馬券が的中する前の段階からオッズの幅が存在します。
どうしてオッズの幅があるのでしょうか。
オッズは払戻の倍率を表示しています。
そして、払戻とは控除率を差し引いた投票金額が馬券的中者に分配される仕組みとなっています。
つまり、的中パターンが3通りある複勝とワイドはほかの的中パターンが確定するまで正式なオッズは確定しないのです。
ちなみに、オッズの幅ですがほかの的中パターンの人気に応じて変動します。
例えば、ほかの穴馬が馬券に絡んだオッズは高くなりやすいです。逆に人気馬が入選した場合はオッズは低くなります。
3:オッズを使って競馬予想を極める3つの基本
オッズは馬券投票者の支持なので、うまく扱えば競馬予想に活かすこともできるのです。
オッズを使った競馬予想の3つの基本について解説します。
その①:オッズで馬の能力を見極める
馬券購入者の中にはオッズの低い人気馬を中心に馬券を購入している方がいますが意外とこの買い方は悪くありません。
そもそも人気している馬は全国の馬券購入者がなんらかの理由をもってレースに勝つ、もしくは馬券に絡むと見込んでるから人気しています。
人気馬を見ながら購入する買い方は他人に便乗した買い方ともいえますが、それも立派な馬券戦略なのです。
その②:オッズの断層から出走馬を格付けする
出走馬のオッズに目をくらむと極端にオッズの差が激しいことがあります。
例えば1.2.3番人気の馬は単勝一桁のオッズで拮抗しているのに4番人気の馬は単勝オッズ10倍台もついているケースです。
このように、極端にオッズの倍率が大きい箇所のことをオッズの断層と表現します。
出走馬を人気順に並べると、必ずオッズの断層があると思います。
オッズの断層を見つけたらそれぞれグループ化することで出走馬を能力毎に区切ることが可能です。
オッズの断層を使って馬の強弱を判別できるのです。
その③:オッズでトリガミを回避する
オッズをしっかりと見極めることで確実にトリガミを回避できます。
いくら馬券が的中したとしてもトリガミになってしまっては的中した喜びは一瞬にしてどこかに消えてしまいます。
馬券収支を上げる上でトリガミは何がなんでも避けたいですね。
トリガミを避ける方法はかんたんです。
買いたい組み合わせのオッズを表示したら、一点ごとに購入金額を変えます。
確実に収支がプラスになるように購入金額を設定すれば必ずトリガミを避けることができますよ。
ただし、組み合わせが多いほど時間がかかるので時間に余裕があるときに行いたいです。
4:競馬のオッズは常に変動する
オッズは馬券購入者の投票の割合で決まります。
馬券投票が締め切られるまで常に馬券は購入されるのでだれかが大量の馬券を購入したらオッズは一気に変動します。
オッズの変動は最後の最後まで気を配りたいところです。
ちなみに、馬券投票の締め切りは競馬場や場外馬券売り場だと4分前、インターネット投票の場合は1分前となっています。
ぎりぎりまで粘りたいところですが締切直前は投票が殺到するので買い漏れだけは気をつけてください。
5:オッズが確認できる4つの競馬ツール
オッズは馬券収支を伸ばすうえで欠かせない要素ですが常に変動します。
そのため、常に最新のオッズを表示してくれるツールは大変ありがたい存在なのです。
ここからは最新の情報を提供してくれるツールを4つ紹介します。
ツール①:JRAホームぺージ
JRAの公式ホームページはオッズの変化にも対応してくれます。
毎週週末に開催される出馬表のページからオッズページにアクセスするだけで最新のオッズを確認できますよ。
公式ホームページだけあって動作も軽く、余計な広告も一切ないので大変便利です。
ツール②:競馬アプリ
競馬の情報を扱う競馬アプリの中には出馬表を公開しているアプリもあります。
有名どころでいうと『netkeiba』や『らくらくIPAT(競馬ラボ)』です。
民間企業が運営していますが、データの提供元はJRAなので情報は正確です。
ただし、多くの人が利用する上広告が入ることもあるので動作はやや重いです。
ツール③:場内テレビ
競馬場や場外馬券売り場に設置されている場内テレビでもときどきオッズの情報が開示されます。
場内テレビのオッズも最新のものを表記しています。
ただし、画面が小さくて見づらいのと、いつでもオッズを確認できるわけではないのが欠点です。
公式ページや競馬アプリと違っていつでも見れないのが難点です。
ツール④:ターフビジョンとオッズ版
競馬場に設置されているターフビジョンやオッズ版でもオッズを見ることができます。
ターフビジョンは場内テレビ同様いつでも見れるわけではありません。
オッズ版は常に情報が記載されていますが観客席から遠い場所に設置されているので人によっては見づらいという声も聞きます。
やはりネットやアプリのほうが使い勝手は良さそうです。
6:まとめ
今回はオッズについて解説しました。
競馬予想においても馬券収支向上にも役立つオッズは使わない手はありませんね。
オッズは収支を上げる上で欠かせない要素です。
オッズの基本を理解することが競馬に勝つための秘訣ともいえるでしょう。
オッズを駆使して馬券収支向上に役立ててください。
当記事がすこしでも多くの方のお役に立てたら幸いです。