夏競馬は難しい?夏競馬の基本情報と夏競馬を楽しむ5つの要素を紹介

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夏といったら夏競馬!と言いたいところですが、夏競馬は荒れるイメージが強いですよね。

実際に夏の時期の競馬は重賞レースを見ても荒れることが多々あります。

そのため、本命党の方は夏競馬を回避する人も少なくありません。

しかし、夏競馬には見所もたくさんあります。

当記事で夏競馬の情報をはじめ、夏競馬が難しい理由やそれを踏まえて夏競馬を楽しむために押さえたい基本情報をまとめました。

《この記事で分かること》

  • 夏競馬の概要をまとめました。
  • 夏競馬が荒れる原因をまとめています。
  • 夏競馬がつまらないといわれる理由をまとめています。
  • 夏競馬の見所を紹介しています。

1:夏競馬の基本的情報

夏と雲

夏競馬は春や秋の時期と比較してもなにかと影が薄いです。

そのため夏競馬がどういったものなのか知らないという方もいるかもしれません。

最初に夏競馬について簡単な説明をさせていただきます。

1-1:夏競馬の開催時期

夏競馬の開催時期は人によって微妙に食い違いますが、一般的には宝塚記念が開催された翌週から夏競馬がスタートします。

例年であれば舞台が福島・中京・函館に替わる時期ですね。

時期でいうと7月の1周目からスタートします。

終了時期も人によって微妙に差はありますが、夏の札幌・小倉・新潟開催が終了する9月1周目、ちょうど新潟記念が開催される週までが夏競馬と認知されている人は多いです。

ただし、翌週に開催されるセントウルステークスがサマースプリントの最終戦に、また、同日開催の京成杯AHがサマーマイル最終戦に指定されています。

このことからセントウルステークス&京成杯AHの週までを夏競馬と捉えている人もいます。

1-2:夏競馬の舞台は6つの競馬場

夏競馬の舞台は札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉の6会場です。

G1レースが開催される東京・中山・京都・阪神の通称4大競馬場では夏の時期はレースは行われません。

なぜなら、芝の育成期間に当たるからです。

競走馬が走る芝は開催時期が進行するにつれ、競走馬に踏み荒らされるので痛みが生じます。

芝は生き物なので時間をおけば痛みもなくなりますが回復には時間がかかります。

そのため、気温が高くて植物が成長しやすい夏の時期にあえてレースを控えることで、芝の回復を促進し、秋のレースに控えているのです。

また、夏競馬がローカル開催といわれる理由は普段開催しない競馬場でレースが行われるからです。

1-3:地方競馬は年中開催される

夏競馬という言葉は中央競馬のみ当てはまります。

地方競馬は盛岡競馬場を除いてダートしか設けられていないので芝の痛みを気にする必要はありません。

年中変わらず開催されていますよ。

2:夏競馬が基本的に荒れる5つの理由

荒れるイメージ

どうして夏競馬は荒れるのか疑問に思った方も多いのではないでしょうか。

実は、夏競馬には荒れる要素がいくつもあります。

夏競馬が荒れる理由を5つ紹介します。

理由①様々な思惑でレースが行われるため

夏競馬に挑む馬は必ずしも勝利を狙っている馬は多くありません。

馬券購入者からしたらはなはだしいことですが、競走馬を管理する陣営にとってはレースはただ勝つための場所ではないのです。

例えば、のちに開催されるビッグレースに向けた叩きとしても使われますし、距離適正や舞台適性を試すために挑むこともあります。

どうしても春や秋の方が大きなレースがたくさんあるので、夏は試験的な時期として考える陣営もいるのです。

理由②ハンデ重賞が多い

夏競馬、特に重賞は荒れるイメージが多いです。

なぜ荒れるかというと、《ハンデ重賞》が多いからです。

ハンデ戦はただでさえ難解な出走馬間の能力の差を意図的に縮めているのでいよいよだれが好走するのか分からなくなります。

精一杯予想しても外れることはザラにあるのがハンデ重賞です。

夏競馬はほかの時期と比較してもハンデ重賞が多いので荒れるイメージが付きまとうのです。

理由③新馬戦が増える

夏競馬はデビューを控える新馬が多数参戦します。

当然のことですが新馬戦ははじめてレースする馬ばかりなので過去のデータは一切ありません。

騎手や血統など、限られた情報下でしか予想できないのでよほどの良血馬が参戦しない限りは大番狂わせもしょっちゅう起こりえます。

新馬戦はデータが少なすぎるので予想通りにいかないのです。

理由④暑い時期に開催されるため

競走馬は暑いのが苦手です。

本来であれば春の時期や秋の大舞台で活躍した馬は夏の時期は放牧に出されます。

しかしながら、秋の大舞台に向けて賞金を加算した馬は夏の時期でもレースに挑みます。

ところが、競走馬は暑さが苦手なのでどんなに有力な馬でも暑さのために凡走することもしばしばあります。

能力通りに決まらないため夏競馬は荒れやすいのです。

理由⑤データが少ない

夏競馬はデータが少ないです。

夏競馬でほしいデータは過去のレース情報です。しかし、夏競馬の舞台となるローカル競馬場を何度も走る馬はそこまで多くないです。

東京や中山、京都に阪神といった舞台は夏以外の時期であれば頻繁に開催されるので舞台適性を見出しやすいですが、夏競馬はローカルゆえ蓄積データが溜まりにくいです。

ローカル競馬場とかみ合うかどうか、好走するかは走ってみるまで分からないのです。

3:夏競馬がつまらない3つの理由

つまらなそうなイメージ

競馬ファンのなかには夏競馬がつまらないという方も少なくありません。

どうして夏競馬がつまらないといわれるのか、3つの理由を説明します。

理由①G1レースがない

競馬の花形といったらG1レースですが、夏競馬にはG1レースが存在しません。

もっともグレードの高いレースは夏開催唯一のG2レースである札幌記念です。

それ以外の重賞はすべてG3に指定されています。

G1レースが存在しないことがつまらないといわれるひとつめの理由なのです。

理由②スターホースが不在

夏競馬はスターホースが参戦することは稀です。

春の時期に結果を残した馬は夏場は無理せず放牧地でリフレッシュし、秋の大舞台に備えます。

やはり時代のトップホースが参戦してこそ競馬は盛り上がるので、一流馬が控える夏の時期は春や秋のG1シーズンと比較しても盛り上がりに欠けるのは致し方がないのでしょう。

理由③なかなか馬券を的中できないから

夏競馬がつまらないみっつめの理由は馬券がなかなか的中できないからです。

夏競馬は荒れやすい、つまりなかなか当てることができない時期です。

当たったら高配当も獲得しやすいですが、本当に当たらないのが夏競馬です。

一向に当たらなければなんのために馬券を購入しているのか分からなくなるほど、夏競馬を当てるのは容易ではありません。

競馬は馬券が当たったら楽しくなるので、当たりづらい夏の時期がつまらないという方も多いのです。

4:夏競馬を楽しむ5つの要素

夏の砂浜

夏競馬は荒れるためなかなか当てられないので競馬ファン自身が一時的に競馬から離れることもあります。

しかし、夏競馬の時期だからこそ楽しめる要素もたくさんあります。

夏競馬を楽しむための5つの要素を紹介しましょう。

要素①:新馬戦に注目

夏競馬の時期は毎週のように新馬がデビューします。

なかにはPOG(ペーパーオーナーゲーム)で注目を浴びた馬や超良血馬が参戦することもあります。

夏はダイヤの原石が多数参戦する時期なのです。

要素②:3歳未勝利戦で熱くなる

夏競馬の時期の3歳未勝利戦はそれまでの未勝利戦とは力に入れ具合が違います。

実は、3歳の未勝利戦は8月末までしか開催されません。

8月を過ぎて未勝利の馬は、未勝利戦がないため繰り上げで1勝クラスに挑むしかないのです。

しかし、1勝クラスと未勝利戦には天地ほどの実力の差があります。

そのため、勝ち星を手にできなかった未勝利馬は引退か地方転厩することが多いのです。

逆に、8月末までになんとか勝ち星をつかめたら、1勝クラスに駒を進めます。

競馬関係者の多くは管理する競走馬を引退に追い込みたくないのでこの時期の1勝クラスは陣営の力の入れ具合が違うのです。

要素③:競馬場の雰囲気を楽しむ

ローカル競馬場そのものを楽しむのも競馬の楽しみです。

フードコートには地域のご当地料理店が多数入っていますしキッチンカ―が場内にある競馬場もあります。

4大馬場以上に毎週さまざまなイベントが取り入れられていて有名人のトークショーや地域の物産展が行われることもしばしば。

非重賞開催の土曜日は比較的空いているのでゆったりしたい方にもおすすめです。

要素④:サマーシリーズを楽しむ

夏競馬ならではの要素にサマーシリーズがあります。

サマーシリーズは、指定されたレースの上位勢にポイントを分配し、すべてのレース終了後に総合計ポイントが最も多い馬が優勝します。

サマーシリーズは『サマー2000』、『サマースプリント』、『サマーマイル』の3つに分けられます。

優勝した馬には特別報酬が送られます。

サマーシリーズを通して夏競馬を楽しむこともできますよ。

4-5:ワールドオールスタージョッキーシリーズも面白い

ワールドオールスタージョッキーシリーズとは、外国の騎手や地方の騎手がJRA所属の騎手とレースを行い、どちらが多くの入選できるか競う競技です。

例年であればキーンランドカップが開催される8月の4週目に開催されることが多いです。

普段見ることがない外国人騎手が一挙日本にやってくるのでいつもとは違う感じで競馬を楽しめます。

ちなみに、フランスの女性騎手であるミカエル・ミシェル騎手も過去にワールドオールスタージョッキーシリーズに参戦していました。

のちにダート重賞を手にするスワーヴアラミスに騎乗して勝ち星を手にされていましたよ。

5:まとめ

梅雨の時期が空けると夏競馬がいよいよ始まります。

春のG1シーズンと比較するとどうしても盛り上がりに欠けがちな夏競馬ですが、楽しい要素もたくさんありますよ。

ちなみに、夏競馬の情報に特化したサイトがあります。

【夏競馬を攻略しようぜ!!】

です。

こちらのサイトは夏競馬に関する情報がてんこ盛りです。

夏競馬の情報や攻略情報が事細かに記載されています。

もし、夏競馬についてもっと知りたいという方は【夏競馬を攻略しようぜ!!】にアクセスしてみてください。